Bluetoothは業界標準ですが、既に無数の対応デバイスが存在し、
Bluetooth SIGにおいても開発者が容易に市場投入できるように
様々なサポートがあります。
今回はBluetooth製品に馴染みがない開発者向けに
製品を市場に投入するまでのステップを確認したいと思います。
1.登録する
まずはBluetooth SIGに登録しましょう。
製品にBluetooth技術を使用する場合は(Bluetooth対応技術の再ブランド化又は再販も)
会社が Bluetooth SIG のメンバーになる必要があります。
メンバーになる事がまずBluetooth技術とBluetoothを使用するライセンスが得る
最初のステップになります。
*メンバーシップの種類や特典に関しては「Bluetooth SIGメンバーについて」参照
2.学ぶ
Bluetoothは1~100Mの距離でデバイス同士がデータを安全にやり取りできる無線通信です。
Bluetoothコア仕様の多数の機能はオプションであるため製品の差別化が可能となります。
・Bluetoothとは?
前記事「Bluetoothについて今さら聞けない基本のコト」参照
・Bluetooth仕様のダウンロード
SIGのページより参照「adopted specifications」参照
・開発者トレーニングの検索
SIGのページより検索「training events」参照
・開発者フォーラムへのアクセス
SIGの「Bluetooth Community Forum」を訪問
*2016年7月31日にWeb移動予定みたいです。*リンク修正済み(2017/12/04)
・目標とする国の市場参入要件を学ぶ
*Promotorメンバーは無料でアクセス可能ですが、アダプターメンバーはUSD2500/yearです。
3.開発する
ゼロから社内で開発する場合でも、サードパーティの Bluetooth コンポーネント、
サブシステム、最終製品を組み込んで市場投入を加速する場合でも、
Bluetooth 製品の開発には多くのオプションがあります。
・ソフトウェアベース開発キット「Bluetooth Developer studio」をダウンロード
・Raytacの様にサードパーティーのモジュールを活用する
・製品設計&開発サービスを提供している会社に外注する
・Bluetooth SIGのツールを使用して製品テストする
*PTS(Profile Tuning Suite)やTPG(Test Plan Generator)等々
4.認証&宣言
Bluetooth の認証および宣言プログラムは、製品の相互運用性を促進し、
すべての Bluetooth 製品がライセンス契約に従っていることを確認します。
準拠プロセスには、Bluetooth SIG が運用しているオンラインツールを使用した製品の
認証と宣言が含まれます。
前記事「Bluetooth SIG認証プロセスを解説」参照
また、BQE(Bluetooth認証エキスパート)からサポートを受けるのも選択肢の一つです。
SIGページ「qualification and testing services」参照
5.ブランド化する
Bluetooth ブランドは品質、相互運用性、使いやすさに自信と信頼をもたらします。
Bluetooth のワードマークや商標をパッケージや商品に組み込むことにより、
認定された製品は大きな利点が得られます。
Bluetoothのブランドの正しい使い方は
前記事「Bluetoothのブランド商標(ロゴ)使用上の注意」参照
6.協力する
認定され、ブランド化された Bluetooth 製品が完成したら、
製品の1つをBluetooth SIG に寄贈して (義務ではありません)、
高品質なテスト、認証ツールをメンバーに提供するための継続的な取り組みに
協力することが出来ます。
寄贈された製品はSIGのライブラリに追加され、メディアやアナリスト向けの製品でもを通して、
デバイスの相互運用性を向上させるテストツールの検証と開発に使用されます。
以上が一般的な流れです。
台湾RaytacのBLEモジュールはBluetoothのロゴ認証(DID認証)や
各国(日本、米国、カナダ、中国、台湾 等々)の認証を取得済みですので、
お客様の開発において上記プロセスの短縮やコスト削減に寄与します。