nRF54L15 HEXファイル検証のポイント

RaytacではHEXファイルの検証や、お客様のご要望に応じたモジュールへのファームウェア書き込みといったサポートサービスをご提供しています。


nRF52シリーズやnRF53シリーズの2 in 1/3 in 1の統合HEXファイルと比べ、nRF54L15では少し異なる手順が必要です。以下にヒントと推奨事項をまとめました。

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デバイス用のMACアドレスをIEEEから購入するためのStep-by-Step Guide

「IEEEからMACアドレスを取得する手順」

現在、Raytac社のAN7002Q-DB-5340ボードに搭載されているAN7002Qモジュールには、Wi-Fi MACアドレスは読み込まれていません。お客様ご自身のMACアドレスを使用するか、Raytac社にMACアドレスを依頼するか、お選びいただけます。以下に、ご自身でMACアドレスを購入したいユーザー様向けに簡単なチュートリアルを記載します。

 

*注記:

Raytac社は、AN7002Qモジュールごとに2つのWi-Fi MACアドレス(2.4GHzおよび5GHz帯)を無料で提供しています。もし現在Raytac社のAN7002Q-DB-5340デモボードをお持ちで、Wi-Fi MACアドレスを受け取っていない場合は、sales@raytac.comまでご連絡ください。

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nRF52832 BLEモジュール向けのセキュアなDFU OTA: hex/zipファイル作成ガイド – Part 2 (ビルドファイルの結合)

続編 – Part 1: 「ブートローダー&アプリケーション

この記事では、以下に焦点を当てます:

Part 2: ビルドファイルの結合

IC: nRF52832
DK: PCA10040 (nRF52832用)
SDK: 16.0.0
Softdevice: s132_nrf52_7.0.1_softdevice.hex
IDE: Keil C
PC: Windows 10

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nRF52832 BLEモジュール向けのセキュアなDFU OTA: hex/zipファイル作成ガイド – Part 1 (ブートローダー&アプリケーション)

今回はnRF52832 BLEモジュール(RaytacのnRF52832モジュールシリーズページへのリンク)を使用する際に、セキュアDFU OTA(無線通信でのファームウェア更新)を実装するためのガイドラインを紹介します。

■環境

IC: nRF52832
DK: PCA10040 (nRF52832用)
SDK: 16.0.0
Softdevice: s132_nrf52_7.0.1_softdevice.hex
IDE: Keil C
PC: Windows 10

 

以下は、RaytacのnRF52832モジュールとSDK 16.0.0を使用して、セキュアDFU OTAを実装するためのガイドラインです。(2つのパートに分かれています)
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FAQ : MACアドレスの書き方【AN7002Q-DB-5340 WiFi Devkit】

Raytac AN7002Q-P (Wi-Fiモジュール)のOTPメモリにMACアドレスを書き込む方法についてご質問を頂きました。この記事ではAN7002Q-nRF5340デモボード(AN7002Q-DB-5340)へのMACアドレスの書き込み方について説明いたします。

「DevKitのAN7002Q-DB-5340には既存のWi-Fi MACアドレスがありますか?」

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Tips : MDBT50Q-RX(USB A-type)からMDBT50Q-CX-40(USB C-type)への移管方法

イントロダクション:

本ガイドは、RaytacのMDBT50Q-RX(USB A-type)から新たにリリースされたコンパクトサイズのMDBT50Q-CX-40(USB C-type)への移行(または複製)を行う方の為に提供されています。ハードウェアの仕様変更(コンパクトサイズ、LED、ボタン、ピン定義の変更)に加え、主要なファームウェアの設定も変更する必要があります。

 

目次:

1.比較表:MDBT50Q-RX(USB A-type)とMDBT50Q-CX-40

2.ファームウェア設定

3.結合されたhexファイルの作成(2 in 1または4 in 1)

4.ファームウェアの書き込みプロセス

    

MDBT50Q-RX                          MDBT50Q-CX-40

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ユーザーマニュアル:MDBT50Q-CX-40(nRF52840 USB-C Dongle)

MDBT50Q-CX-40は、RaytacのMDBT50Q-RX (USB-A ドングル) の上位互換品です。

MDBT50Q-CX-40は、よりコンパクトなサイズで最新の Type-C USB コネクタを搭載しており、内蔵のブートローダーによりDFU プロセスが簡単に行えます。

過去に MDBT50Q-RX を使用してプロジェクトを開発してきた方は、このマニュアルで、MDBT50Q-CX-40 が如何にファームウェアのコンパイルとロードをこれまでよりもずっと簡単にするのかを確認できます。

MDBT50Q-CX-40にファームウェアをロードする場合、配線は不要になりました。 ドングルをデバイスに接続するだけで、USB DFU が利用可能になります。

MDBT50Q-CX-40 (USB-C ドングル、nRF52840 ソリューション): メーカー製品ページリンク 

サイズ:15.10 x 32.85mm 

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Update Bluetooth Qualification Process

今後のBluetooth®認証プロセスが改定される流れについて現時点(2024/04/09)での概要をまとめておきます。

認証プログラムの改定は参照ドキュメントQPRD v3が承認される予定で進んでおり、2024年7月1日に発効する予定とのこと。

*現在の認証プロセスの参照ドキュメントはPRD v2.3。申告プロセスドキュメントはDPD v1.0

また、QPRD v3で適用される新しい認証プロセスとポリシーに対応するため、新たな認証ツールQualification Workspaceも同じく2024年7月1日に提供を開始することで計画されているようです。

*現行の認証ツールはLaunch Studio。

今後、新旧の比較やRaytacのBLEモジュールを採用頂くお客様での認証プロセスへの影響などは詳しい情報が発表され次第に検証しご連絡をしていく予定ですが、今回は簡単な改定内容について下記に列挙します。

  • 複数の文書を統合し、手続きをシンプルにする
  • 製品の設計に焦点を当てた新しい手続きの導入
  • 製品の種類を新しいカテゴリーで置き換える
  • 用語の更新と以前の手続きとの区別
  • テスト要件の明確化
  • 必要なテストのみを行うことでテスト計画を簡素化
  • 以前のバージョンの使用を許可する
  • 再評価要件の廃止
  • 製品の相互運用性の向上
  • ガイダンスとして分かりやすい表の追加

より詳細を把握されたい方は最新のドラフトであるQPRD v3を直接確認ください。

 

尚、気になる点として以下は確認済みとなります。

・認証費用の変更は?

 →現時点で予定なし。

・今までの認定製品に何かしらの対応が必要か?

 →今回の改定ですでに認定されている製品への影響はない。

・認証済みモジュールを採用する顧客への影響は?

 →参照していたQDIDは新たにDN(Design Number)に変更されるようですが、

 お客様側のプロセスは大きく変更がない可能性が有ります。(追って詳細確認必要)

 

以上、以前よりBluetoothの認定プロセスが複雑すぎるという声をきいての今回の改定のようですが、シンプルにユーザー様側で具体的な変更点が分からないと安心できないですね。今後の情報をお待ちください。