Bluetooth Low Energy(BLE)製品を開発する際、多くの企業が気にするポイントの一つが「長期供給性」です。
特に産業機器、医療機器、計測機器、IoTゲートウェイなどでは、一度設計した製品を長期間にわたって製造・保守する必要があり、半導体やモジュールの供給継続は非常に重要なテーマとなります。
このたび、Nordic Semiconductor製BluetoothモジュールメーカーであるRaytac社より、長期供給に関する公式ステートメントが発表されました。
■Nordic Semiconductorの長期供給ポリシー
Raytacによると、Nordic Semiconductorは原則として利便性を理由に製品を廃番にすることはなく、
「少なくとも10年間の供給継続」
を保証するポリシーを採用しています。
これは、製品ライフサイクルが長い市場に向けたNordicの重要な方針の一つです。
■2015年発売のnRF51822も現在供給中
その一例として挙げられているのが、2015年に発売されたNordicの代表的なBLE SoCである nRF51822 です。
発売から10年以上が経過した現在でも、
- nRF51822チップ
- Raytac製nRF51822モジュール
の双方が継続供給されています。
Bluetooth市場では新製品が次々に登場する一方で、旧世代製品も長期間サポートされている点はNordicの大きな特徴と言えるでしょう。
■RaytacもNordicの供給方針に準拠
Raytacは今回の声明の中で、
Raytac adheres to Nordic’s supply policy to ensure consistent support for our customers.
(RaytacはNordicの供給ポリシーに準拠し、お客様への継続的なサポートを提供します。)
と表明しています。
つまり、Nordicチップだけでなく、それを搭載したRaytacモジュールについても長期的な供給体制を維持する方針であることが改めて示されました。
また、Nordicチップの廃番が決定された場合は、6カ月前の通知+Raytac側の+数か月分の在庫確保が見込まれ、お客様の移行期間は1年弱確保される見込みです。
■長期供給が求められる製品に最適
以下のような用途では、部品の長期供給性が特に重要になります。
- 産業用制御機器
- 医療機器
- 計測機器
- インフラ監視システム
- ビル管理システム
- 長期運用を前提としたIoT機器
こうした製品では、開発後も5年~10年以上の製造や保守が求められるケースが少なくありません。
NordicおよびRaytacの長期供給ポリシーは、そのような製品開発を行う企業にとって大きな安心材料となります。
■まとめ
・Bluetoothモジュール選定では、性能や価格だけでなく、将来にわたる供給継続性も重要な評価項目です。
・Nordic Semiconductorは少なくとも10年間の供給継続ポリシーを掲げており、Raytacもその方針に沿ってモジュール供給を継続しています。
・実際に2015年発売のnRF51822が現在も供給されていることは、NordicとRaytacの長期サポート体制を示す好例と言えるでしょう。
・長期運用を前提としたBLE製品を開発される企業にとって、Raytacモジュールは引き続き有力な選択肢の一つとなりそうです。





