SIGリストプロセスで頻出する略語を解説


Bluetooth SIGの認証において、
幾つか関連の略語がありますよね?
(DID? QDID? TPG? DoC? EPL?等々)

認証の流れを理解する為にも、今回は幾つかの単語について説明したいと思います。

①TPG
Test Plan Generator テストプランジェネレーターの略です。
認証プロジェクトを作成するにあたり、SIGが用意するツールとなり、
まずはここで適用する製品のタイプ(完成品・部品・サブシステム等)や仕様を入力し、
プロジェクトを作成します。
その名の通り、認証に必要なテストプランが自動生成されるツールのことで、
SIGにログイン後、利用することが出来ます。

 

②QDID
Qualified Design IDの略で、正規設計IDのことを指します。
QDIDは2014年の申請方法変更前と現行フローとでは扱いが違います。
現行でのQDIDは認証プロジェクトを作成した時に割り当てられるIDとなり、
テストプランの結果をアップロードして新しいリストを作成する準備が出来るまでの
ドラフトとしての扱いとなります。

 

③DID
Declaration IDの略で、申告IDと言われています。
認証において以前のQDIDの購入で費用が発生していたかわりで、
現行の制度においては、リストプロセスを完了しその費用を払った証明になります。
従いまして、DID=その製品がBluetoothの仕様に適合しており、
SIGにおいて登録されている証拠になり得ると思われます。

 

④DoC
Declaration of Complianceの略で、準拠申告と呼ばれています。
これは認証の最後のプロセスにあたり、
メンバーシップに関する合意要件への遵守を署名という形で宣言することになります。
既に認証済みの設計を実装する場合(ほとんどのユーザーはこのケースかと思います)でも、
申告ID(DID)の取得と準拠申告(DoC)への記入は必要なプロセスになります。

 

⑤QDL & EPL
Qualified Design ListingとEnd Product Listingの略で、
認証済み設計リストと最終製品リストと呼ばれています。
以前の認証プロセスにおいては、
QDLに載っているモジュールに変更を加えずに実装する場合は、
EPLに登録するだけでBluetoothロゴを無料使用できましたが、
現行プロセスにおいてはDIDの取得(有料)をもってリスト登録できる様になっています。

背景としては、最終製品リスト(EPL)がBluetoothの急速な増加に伴い、
EPLへの登録も増加していましたが、認証済み設計リスト(QDL)は横ばい状態でした。
SIGの収入源のほとんどはQDL料金であったため、
メンバーと市場でのBluetoothは増加が続いていたにもかかわらず、
収益は横ばい状態が続いた為、提供サービスの品質を維持することが困難になり、
現行のプロセスに移行したと言われています。

 

⑥PTS
Profile Tuning Suiteの略で、
プロトコルおよびプロファイル相互運用性テストを自動化するソフトウェアベースの
SIGが提供するツールで、SIGメンバーには現在無料で提供されています。
これによって、メンバーの製品開発と認証プロセスでのコストと時短をサポートしています。

 

如何でしたでしょうか?
以前のリストプロセスとの兼ね合いもあり関連する言葉も増え
現行プロセスは複雑になった。と感じるのは私だけでしょうか?

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