Tips : MDBT50Q-RX(USB A-type)からMDBT50Q-CX-40(USB C-type)への移管方法

イントロダクション：

本ガイドは、RaytacのMDBT50Q-RX（USB A-type）から新たにリリースされたコンパクトサイズのMDBT50Q-CX-40（USB C-type）への移行（または複製）を行う方の為に提供されています。ハードウェアの仕様変更（コンパクトサイズ、LED、ボタン、ピン定義の変更）に加え、主要なファームウェアの設定も変更する必要があります。

１．比較表：MDBT50Q-RX（USB A-type）とMDBT50Q-CX-40

２．ファームウェア設定

３．結合されたhexファイルの作成（2 in 1または4 in 1）

４．ファームウェアの書き込みプロセス

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MDBT50Q-RX MDBT50Q-CX-40

１．比較表：MDBT50Q-RX（USB A-type）とMDBT50Q-CX-40

２．ファームウェア設定

　現在のMDBT50Q-RXのファームウェアを編集し、ハードウェアの変更に対応するためにPINの変更に合わせた設定が必要です。

オプション１）　nRF5 SDKを使用する場合

４つのセクションにおいて、LEDとボタンピンの定義を設定します。

オプション２）NCS V2.6.xを使用する場合

ボード名としてnrf52840dongle_nrf52840 を使用し、オーバーレイファイル nrf52840dongle_nrf52840.overlay をプログラム（デバイスツリーオーバーレイ）に追加します。

次に、以下のコード定義をオーバーレイファイルに設定してください。

/ {
leds {
compatible = “gpio-leds”;
led0_green: led_0 {
gpios = <&gpio0 6 GPIO_ACTIVE_LOW>;
label = “Green LED 0”;
};
led1_red: led_1 {
gpios = <&gpio0 8 GPIO_ACTIVE_LOW>;
label = “Red LED 1”;
};
};

buttons {
compatible = “gpio-keys”;
button0: button_0 {
gpios = <&gpio1 6(GPIO_PULL_UP | GPIO_ACTIVE_LOW)>;
label = “Push button switch 0”;
};
};
};

３．結合されたhexファイルの作成（2 in 1または4 in 1）

３A.　ブートローダー　公開キーの生成

nrfutil keys generate public_key.pem → 新しいファームウェアをジップするための公開鍵を生成します。

nrfutil keys display --key pk --format code public_key.pem --out_file public_key.c
→ 公開鍵を表示し、public_key.c ファイルに出力します。この公開鍵をブートローダーのHexファイルをコンパイルする際に含めます。

３B.サンプルデモ

nRF5 SDK: nRF5_SDK_17.1.0_ddde560\examples\ble_peripheral\ble_app_uart\pca10056\s140
NCS V2.6.X: ncs\v2.6.0\nrf\samples\bluetooth\peripheral_uart

３C. ブートローダー設定ファイルの生成方法（ブートローダーが必要な場合）:

nrfutil.exe settings generate --family NRF52840 --application nrf52840_xxaa.hex --application-version 255 --bootloader-version 2 --bl-settings-version 1 bootloader_settings.hex

３D. 2-in-1 または4-in-1のhexファイルを結合

a) 2-in-1の結合（ブートローダーファイルは不要）

mergehex.exe -m s140_nrf52_7.2.0_softdevice.hex nrf52840_xxaa.hex -o merge.hex