台湾の無線通信モジュールメーカーRaytac Corporation(レイタック)とabietec Inc.は、2026年9月22日~24日に米国カリフォルニア州アナハイムで開催される「Embedded World North America 2026」への出展を発表しました。
今回の展示では、Nordic Semiconductorの最新SoC「nRF54シリーズ」を採用した次世代Bluetoothモジュールをはじめ、Bluetooth 6.0、Channel Sounding、Wi-Fi 6、Edge AIなど、今後のIoT・組込み機器開発に関わる最新技術が紹介される予定です。
●Raytacとは?
Raytacは、Nordic Semiconductor製SoCを中心としたBluetooth Low Energy(BLE)モジュールを幅広く展開しているメーカーです。
これまでnRF51、nRF52、nRF53シリーズを採用したモジュールを展開してきましたが、現在は最新世代となるnRF54シリーズへの対応も進めています。
特に、無線認証取得済みのモジュールを活用することで、メーカーがBluetooth通信機能を搭載した製品を開発する際の設計・評価・認証にかかる負担を軽減できる点が大きなメリットです。
●今回注目したい「nRF54LM20A/B」搭載モジュール
今回の展示会でRaytacが紹介する製品の一つが、Nordic Semiconductorの「nRF54LM20A/B」を採用した次世代Bluetoothモジュールです。
Raytacでは、nRF54LM20A/Bをベースとした「AN54LMシリーズ」を展開しており、コンパクトなサイズながら高い処理性能と低消費電力を両立しています。
AN54LMシリーズには、
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チップアンテナタイプ
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PCBアンテナタイプ
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外部アンテナ接続タイプ(u.FL)
など複数のアンテナ仕様が用意されており、製品の筐体や基板サイズ、アンテナ配置などに応じて選択できます。
また、最大+8 dBmの送信出力、最大4 Mbpsのデータレートにも対応しており、従来のBLEモジュールでは対応が難しかった、より高速な無線通信を必要とするアプリケーションへの展開も期待されます。
●Bluetooth 6.0とChannel Sounding
今回の展示で特に注目される技術の一つが「Bluetooth Channel Sounding」です。
Channel Soundingは、Bluetooth LEの新しい測距技術で、従来のBluetoothによる単純な通信だけではなく、デバイス間の距離測定などへの応用が期待されています。
例えば、
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スマートタグ・紛失防止タグ
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屋内位置測位
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資産管理
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人やモノの位置把握
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機器間の距離検知
など、今後さまざまなIoT機器への活用が考えられます。
Raytacは今回の展示会でChannel Soundingのライブデモも予定しており、Bluetoothの「通信」から「位置・距離を活用するIoT」への広がりを体感できる展示となりそうです。
●nRF54LM20BによるEdge AIにも注目
もう一つの注目ポイントが、nRF54LM20Bを活用したEdge AIです。
今回Raytacは、nRF54LM20Bに搭載されたNPU(Neural Processing Unit)を活用したEdge AIソリューションも展示する予定です。
IoT機器では、取得したデータをすべてクラウドへ送信して処理するのではなく、デバイス側でAI処理を行う「エッジAI」の重要性が高まっています。
デバイス側で処理することで、
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クラウド通信量の削減
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応答速度の向上
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オフライン環境での処理
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センサーデータのローカル処理
などが期待できます。
Bluetoothによる低消費電力通信とAI処理を一つの組込みシステムで実現できることは、今後のIoT製品開発において大きな可能性を持っています。
●Wi-Fi 6やUSBドングルなども展示
RaytacではBluetoothモジュールだけでなく、Wi-Fi 6対応製品やBluetooth LEモジュール、開発キット、USBドングルなども展開しています。
今回の展示会ではWi-Fi 6 MQTTのライブデモも予定されており、Bluetoothだけでなく、Wi-Fiを含めた無線通信ソリューションを確認することができます。
また、Raytacグループのabietecからは、NXP RW610/RW612を採用したWi-Fi 6+Bluetoothコンボモジュールや、無線技術に関するODM/OEM設計サービスも紹介される予定です。
●Raytacの最新製品にご興味のあるメーカー様へ
Bluetooth通信機能を製品に組み込みたい場合、SoCを一から設計する方法だけでなく、認証済みの無線モジュールを採用することで、開発期間や設計・評価にかかる工数を抑えられる可能性があります。
特に、
「Bluetoothを搭載したいが、RF設計まで自社で行うのは難しい」
「新しいNordic nRF54シリーズを採用したい」
「基板サイズに制約がある」
「Bluetooth認証・各国の無線認証への対応をできるだけ簡素化したい」
「BLEだけでなくWi-Fiとの組み合わせも検討したい」
といった場合には、モジュールを活用した開発が有力な選択肢となります。
弊社ではRaytacのBluetooth/Wi-Fiモジュールについて、製品選定からサンプル手配、技術的な確認、量産まで、メーカー様の製品開発をサポートしています。
nRF54シリーズを含め、「どのモジュールを選べばよいかわからない」という段階からでもご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
「Embedded World North America 2026 出展概要」
展示会名: Embedded World North America 2026
開催日: 2026年9月22日~24日
会場: Anaheim Convention Center(米国カリフォルニア州アナハイム)
ブース: #6133
Raytacは今回の展示会を通じて、次世代Bluetooth、Wi-Fi、Edge AIなどの最新無線技術を紹介します。
※本記事はRaytac Corporationの公開情報をもとに作成しています。製品仕様・供給状況・認証状況などについては、最新情報をご確認ください。







