AEC-Q100(車載用電子部品信頼性規格)について


コネクティッドカー(コネクテッドカー)の開発普及に伴い、
Bluetooth Technologyも益々注目を浴びている無線技術の一つです。

*コネクティッドカー・・・車が常時ネットワークに繋がり、データ収集や提供を行う。

今回は車載に搭載する際に(事実上)必要な電子部品の信頼性を規格したAECについてです。

■AECとは?
AECは、Automotive Electronics Council の略です。
大手自動車メーカーと米国の大手電子部品メーカーで構成された団体で
車載用電子部品信頼性の規格化を進めています。
強制力はないものの、現在では広く採用され事実上の世界基準規格として有名です。

 

■カテゴリー
AEC規格は部品カテゴリーによって3つに分類されます。

・AEC-Q100 : 集積回路(IC)
・AEC-Q101 : ディスクリート半導体部品(トランジスタ・ダイオード等)
・AEC-Q200 : 受動部品(抵抗・コンデンサ等)

*Raytacが供給するBluetoothモジュールはAEC-Q100が対象となります。

 

■グレード
AEC-Q100には、製品の使用温度範囲によって、Gradeが0~3に分けられています。

・Grade 0 : -40℃ to +150℃
・Grade 1 : -40℃ to +125℃
・Grade 2 : -40℃ to +105℃
・Grade 3 : -40℃ to +85℃

ちなみに当ブログで紹介したNordic SemiconductorのSoC nRF51824はGrade 2で
RaytacのnRF51832ベースのモジュール(MDBT40シリーズ)はGrade 3に適合しています。

*過去記事参照リンク
「Nordic 新SoC nRF51824提供開始」2016年6月9日記事
「MDBT40/MDBT40-PはJASO規格 D001-94に適合」2016年6月10日記事

 

■AEC-Q100 試験項目
・環境ストレス試験
・加速寿命試験
・パッケージアッセンブリ保全試験
・ダイレベル信頼性試験
・電気的特性確認
・キャビティ―パッケージ試験

 

AECの規格に適合していないと車載用として購買候補にならないという実情かと思います。
規格の原文は英語で事細かく記載されていますので、
詳細についてはAECの試験が出来る第三社テスト機関に確認される事をおススメします。

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