Nordic SemiconductorよりnRF52832 WL-CSPパッケージの量産が開始されたようですね。
*WL-CSP (Wafer Level Chip Size Package)
既に出荷されているQFN48パッケージと比べると実装面積は4分の1まで小型化されつつ、
同一の機能を実現しています。
nRF52832 QFN48の実装面積が標準的な6.0×6.0mmであるのに対し、
このnRF52832 WL-CSPは、超コンパクトな3.0×3.2mmの実装面積を実現しつつ、
これまでと変わらない完全なシングルチップ機能と、
クラス最高の超低消費電力アプリケーション動作を特長としています。
強力な64MHz ARM® Cortex®-M4Fプロセッサを搭載することで、
プロトコルやアプリケーション・タスクの処理がかつてない短時間で完了するため、
競合デバイスよりも大幅に短時間で省電力スリープモードに入ることが可能です。
nRF52832と同様、nRF52832 WL-CSPは、512kBフラッシュと64kB RAM、
ユーザーが手軽に使えるTouch-to-Pairに対応したオンチップNFC™タグ、
クラス最高の超高性能・超低消費電力を誇るBluetooth low energy/ANT™/2.4GHz独自仕様の
マルチプロトコル無線ブロック、5.5mAのピーク時RX/TX電流、オンチップRF バランに加えて、
独自のオートパワーマネージメントシステムを採用しており、
設計者にとっては最適な消費電力を容易に達成することが可能です。
nRF52832 WL-CSPはNordicのBluetooth 4.2スタックと互換性があり、
最新の多機能なソフトウェアスタックS132を組み込んだ「nRF5 SDK」、
「nRF5 SDK for HomeKit」、ワイヤレス給電向けの「nRF5 SDK for Airfuel」などの
SDKに対応しています。
Nordic の超低消費電力ワイヤレス担当プロダクト・マネージャーである
Kjetil Holstadは、次のように述べています。
「超小型実装面積のnRF52832の提供開始に伴い、ウェラブル端末やスペース上の制約が多い
IoTアプリケーションに対し、新しい設計機会をもたらします。
本SoCは現在量産出荷を開始し、今後の製品開発にすぐに取り入れていただくことが可能です。
ウェラブル端末はこれまで、急速なスリム化と軽量化を実現しながら、
かつてない高性能・高機能を実現するという方向へと進んでいます。
今日の市場で最も小型で最も高度なBluetooth low energy SoCという点で
、nRF52832 WL-CSPには明確な優位性が存在しています。」