ABI research社がBluetooth市場における調査結果を発表いたしました。
その中で興味のある情報をいくつか。
■出荷台数推移
2015年にBluetooth機器は年間出荷ベースで30億弱でしたが、
2021年には50億台を突破し、累積400億台を超すと予想されています。
内訳としては下記のグラフの様に予想されているようです。
一番大きい所はスマートフォンですが、2021年でも40%ちょいも占めている状況です。
■アプリケーション
上記の表の補足です。
〇ビーコン(Beacons)
年平均成長129%(2016年~2021年)で5億台/年まで見込まれるようで、
間違いなくBluetooth業界においてここ5年で一番の重要な要素と言えます。
〇スマートホーム(Smart Home)
こちらの年平均成長は80%弱が見込まれています。
しかしこちらは競合規格の動向次第で予想は大きく変わる可能性もありますね。
例えば、802.15.4ベースソリューション(ZigbeeやThread)やZ-Wave、
他に802.11ah 900MHz帯のHaLow等の動向に左右されます。
〇ウェアラブル&ヘルスケア(Wearables and Healthcare)
こちらは2021年までに合計で3億弱のデバイスが年間ベースで出荷される予想です。
apple watch等のスマートウォッチ系以外にもスマートグラス、ヘルスケア関係の拡大、
スマート衣料等Bluetooth Smart Readyデバイスと接続するデバイスの拡大が見込まれます。
〇コネクティッドホーム(Connected Home)
特に音響設備、リモコン、TVやゲームコンソール系での展開が見込まれる分野ですが、
こちらも2021年には5.7億のデバイスが出荷される見込みです。
〇オートモーティブ(Automotive)
Bluetoothの活用が見込まれるのはスマートフォンとの連携による
ハンズフリー通話、音楽ストリーミング、メッセージ読み上げ等でしょうか?
さらにタイヤ圧のモニタリング、キーレスエントリー等も期待できると思われます。
他に他の通信規格と接続(NFC, WiFi,Zigbee,Thread,Z-wave等々)の展開次第では
さらにアプリケーションを増やしながらIoTの世界が浸透行く事が期待されます。