iBeacon vs Eddy Stone


前回の投稿(「ビーコン(Beacon)とは?」)で言及しなかったのですが、
iBeaconとの対抗馬であるEddy stoneについても説明しなければなりません。
eddy stone logo

今回はEddy Stoneの説明をiBeaconとの比較を踏まえながら書いてみたいと思います。

■Eddy stoneとは?
Eddy stoneとはGoogleが2015年7月に発表したBLEを用いたビーコン向けの規格で、
AndroidだけでなくiOSなどBLEを使うあらゆるプラットフォームで利用できる
オープンな規格が特徴です。

 

■特長
最大の特徴はiBeaconのようにiOS専用のブラックボックス化されたものではなく、
オープンな規格でプログラムコード等はGitHubで公開されています。

またユーザーの観点で言う最大の特徴は送信する情報の種類です。
iBeaconがIDのみの発信に対してEddystoneはID、URL、TLMの3種類に対応しています。
これによりiBeaconと違いユーザーはショップ毎のアプリをインストールしていなくても、
URLの情報受信が可能ですのでBluetoothをOnにしていればOKという事になります。
ただし、これはデメリットにもなり得て、
スパム系の情報受信も大量に行われる可能性があるということにつながります。

 

■送信パケット
送信できるパケットは17バイトと決まっていますので、
URL情報を送信する場合は、短縮URLサービスの利用が必須となります。

 

■Eddy stoneが可能にすること
・バス停に近づいたら現在の運行状況がわかる
・映画のポスターに近づいたらトレーラー動画のURLが送られてくる
・駅についたら周辺のレストラン情報が入手できる
・店舗に近づいたら広告キャンペーンで使えるアプリのURLが送られてくる
等々

 

 

iBeaconの欠点を補う形でEddy stoneは規格されていますが(諸刃の剣もありますが)
やはり先行したiBeaconの方がまだまだ知名度は高く、
Apple watchとの掛け算も気になるところです。

いずれにしてもIoTの中核を担う技術の一つであるbeaconの動向は今後も要チェックです。

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