Bluetooth モジュールは、通常、32MHzの内部発振器 (または内部クリスタル。Internal X’tal) と 32.768KHzの外部発振器のオプションを備えています。どちらを選択するかは、アプリケーションの特定要件、消費電力、精度、コストなどの要素によって異なります。以下は、内部発振器と外部発振器の基本的な違いです。
■内部発振器(32MHz)
- 機能: 内部発振器はモジュール内に組み込まれており、Bluetooth モジュールのクロック信号を生成します。この内部発振器は、通常、小型で軽量であり、外部部品への依存度を低減します。
- 利点: 設計を簡素化し、スペースを節約し、コストを削減します。
- 欠点: 一部のアプリケーションでは、内部発振器が求めるレベルの精度を提供できないほど高いクロック安定性が求められる場合があります。
■外部発振器(32.768KHz)
- 機能: 外部発振器は、モジュールに外部接続された独立した発振器であり、より高いクロック安定性と精度を提供します。
- 利点: 高いクロック安定性を提供し、より厳しいタイミング要件を持つアプリケーションに適しています。
- 欠点: 追加部品が必要であり、スペースを余計に占める可能性があり、コストが増加します。
内部発振器と外部発振器の選択基準:
- アプリケーションのクロック精度要件が低く、コストとスペースが重要な要素である場合、内部発振器を選択するのが適切かもしれません。
- アプリケーションでより高いタイミング精度が要求される場合は、外部発振器の向上したクロック安定性を考慮する必要があります。
内部発振器と外部発振器を切り替える利点:
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パフォーマンス要件の向上: アプリケーションのパフォーマンス要件が向上した場合、外部発振器などの高精度発振器が必要になる場合があります。
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クロック安定性の不足: Bluetooth通信中にタイミング安定性の問題が発生した場合、外部発振器にアップグレードすると、より優れたクロック安定性が得られます。
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nRF5 SDK (v17.10) と NCS SDK (v2.5.2) で内部発振器と外部発振器を切り替える手順は、以下の通りです。
Keil (Keil μVision) と SES (Segger Embedded Studio) は、組み込みシステム開発分野で一般的に使用される別の統合開発環境 (IDE) です。
内部水晶発振器 を使用するには、プログラムの変更が必要です。Keil と SES 開発環境での変更方法については、以下の手順を参照してください。
Keil
SES