Nordic Bluetooth・Wi-Fi・Edge AIソリューションを展示予定
台湾の無線モジュールメーカー Raytac と、グループ企業である abietec は、2026年6月開催の「COMPUTEX Taipei 2026」へ出展予定であることを発表しました。
COMPUTEXは、AI・エッジコンピューティング・IoT・半導体関連技術が集まるアジア最大級の展示会の一つであり、2026年も世界中から多数の企業が参加予定です。
Bluetooth®モジュール (BT4.2 / 5 / 5.1 / 5.2 / 5.3 / 5.4 / 6.0)
Bluetooth Low Energy(BLE)機器の開発で広く採用されているNordic SemiconductorのSoCですが、近年はチップ性能だけでなく開発スタイルそのものが大きく変化しています。
特に大きな変化が起きているのは、
nRF52世代
nRF53世代
nRF54世代
の3つの世代です。従来の「SDK + SoftDevice」というシンプルな構成から、現在は「RTOSベースの開発」へと移行しています。本記事では、Nordic BLE開発の変化をチップ性能ではなく「開発スタイル」という視点から整理します。
続きを読む “Nordic BLE SoC 開発はどう変わった? -nRF52・nRF53・nRF54に見る開発スタイルの進化-“
当社が代理店を務める Raytac社 より、Bluetooth/Wi-Fi/LoRaモジュール製品に関する製品仕様変更(Product Change Notice:PCN) の発表がありましたのでご案内いたします。
Raytac社は、以下のモジュール製品に対して、u.FL コネクタの外観仕様を変更することを発表しました。これは今後出荷されるロットに適用されます。Raytac Corporation
対象となる製品は以下の通りです:
MDBT42Q-U512KEN
MDBT42Q-U512KV2
MD8521P1-U001
MDBT50Q-U512KEN
MDBT50Q-U1MEN
MDBT50Q-U512K
MDBT50Q-U1MV2
MDBT53-U1M
AN54LQ-U05
AN54LQ-U10
AN54LQ-U15
AN7002Q-U
AN02U53U
(※各モデルについては、該当のDate Code以降のロットが変更対象になります)
✔ 機能・性能・信頼性には変更なし
今回の変更はあくまで u.FLコネクタの外観仕様に限られるものであり、製品の機能・性能・信頼性には影響がありません。
✔ 認証・技術資料はそのまま有効
既存の 各種認証や技術資料(データシート、設計資料など)はそのまま有効 ですので、継続してご利用いただけます。
Raytac社のモジュールは、Bluetooth LE や Wi-Fi、LoRa などの無線通信機能を必要とする IoT機器、産業機器、センサネットワークなど幅広い分野 で採用されています。
例えば:
nRF5340 ベースのBluetooth 5.4 モジュール(例:MDBT53-U1M)は、高性能なワイヤレス機器開発に適したソリューションです。Raytac Corporation
その他、Nordic SoC 搭載モデルはBLEやThread、Mesh通信対応など多様な仕様を提供しています。
今回の変更情報は、製品選定・生産準備・設計管理に関わるすべてのお客様にとって重要な情報です。
該当製品をご利用中の方は、設計管理情報や在庫管理に反映いただくようお願いいたします。
引き続き、Raytac製品の最新情報や技術動向をお届けしてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
*本記事はRaytac社のファームウェア開発副マネージャー Stanley Huang 氏(MSc)執筆分の翻訳となります。
【Stanley Huang, 新北市】
オープンソースのプラットフォームである Zephyr RTOS の話になると、多くの人がすぐにST Micro、NXP、Nordicといった大手チップメーカーを思い浮かべます。
しかし私にとって、Zephyr が開発者コミュニティの間で本当に有名になった理由は、実際に手に取れるモジュール ― すぐに接続して使えるハードウェア ― にあると思います。そうした観点では、Raytacは過小評価されているものの、このエコシステムにおける非常に重要な貢献者の一つです。
私たちはチップベンダーではなく、Nordicチップセットをベースとした高品質で世界的に認証を取得したモジュール、特にBluetoothやWi-Fiモジュールの製造を専門としています。
代表的な製品には AN7002Q、AN54LQ、AN54LV、MDBT53、MDBT50Q、MDBT42Q などがあります。
これらのモジュールはすでに地域ごとの無線規制認証(FCC、IC、CE、KCなど)および最新のBluetooth規格に準拠しており、開発者に「プラグアンドプレイ」かつ「量産対応可能」という安心感を提供します。
そのため、RaytacのモジュールはZephyr開発者にとってBLE機能をテストする最も手軽なプラットフォームのひとつになっています。
私が初めてBLEペリフェラルプロジェクトでZephyrを使った際には、Raytacの MDBT50Q-DB-40 開発ボード を組み合わせました。west build -b nrf52840dk_nrf52840 というシンプルなビルドを実行し、J-Link または nRF Connect for Desktop でファームウェアを書き込むだけで、スマートフォンにBLEビーコンがすぐに表示されました。
クリーンでシンプル、無駄がなく、開発者に優しい ― これがRaytacのスタイルです。
「Raytacは単にモジュールを作っているだけで、真のコアはNordicのSoCだ」という人もいるでしょう。
しかし私の考えでは、オープンソースシステムのZephyrにおいて最も貢献するのは、まずプロジェクトを動かすためのハードウェアです。
RaytacのZephyr対応開発キットは、手半田付けや規制認証、アンテナ設計といった面倒な作業を不要にし、エンジニアがZephyrを用いたアプリケーション開発に集中できるようにします。
開発者はRaytacのキット上で、ZephyrのBLEペリフェラル、セントラル、GATT、HCIといったサンプルを直接実行可能であり、ワンストップのハードウェアソリューションとして利用できます。
このように、RaytacはZephyrの使いやすさを大きく前進させてきました。
Raytacの多くのモジュールは超小型で、ウェアラブル、スマートセンサー、低消費電力ビーコンなどに理想的です。これらはまさにZephyrが得意とする分野であり、Raytacのモジュールが企業に「夢のデバイス」を実現するための物理的なプラットフォームを提供します。
例えば AN54LV-15 のような小さなモジュールでZephyrを動かすと、トウモロコシの粒より小さいサイズでありながら、フルRTOSを実行し、BLEスタックを管理し、タイマーをトリガーし、I2Cセンサーを駆動し、さらにはクラウド接続まで自律的にこなせることに開発者は驚かされるでしょう。
この組み合わせは、単に開発を容易にするだけではなく、「Raytacのハードウェアで自分のプロジェクトを作れる」という開発者のインスピレーションを引き出します。
Zephyrの舞台で主役のスポットライトを浴びるのはNordic、STM、Intelといった企業かもしれません。
しかしRaytacは舞台裏で演技を支える重要な役割を果たしています。
私たちは安定した高品質・低消費電力のプラットフォームを提供し、Zephyrのあらゆるコードが実行できる場所と、あらゆる機能の土台を用意します。
私たちの最大の価値は、開発者がアンテナ設計やRF干渉の懸念を回避できるようにし、Zephyrエコシステムにスムーズに参加できることです。
私たちの製品は、求められる信頼性と期待される効率性を届けます。
ぜひRaytacがZephyrエコシステムをどのように支えているかをご覧いただき、シームレスに統合できる開発キットやモジュールをご確認ください。
Raytac Zephyrページ: https://docs.zephyrproject.org/latest/boards/raytac/index.html
Zephyr エコシステムベンダーページ: https://www.zephyrproject.org/ecosystem-vendor-offerings/
お問い合わせ先:
記事執筆: ファームウェア開発副マネージャー Stanley Huang
編集: ビジネス開発マネージャー Tony Yin
Raytac AN7002Q-P (Wi-Fiモジュール)のOTPメモリにMACアドレスを書き込む方法についてご質問を頂きました。この記事ではAN7002Q-nRF5340デモボード(AN7002Q-DB-5340)へのMACアドレスの書き込み方について説明いたします。

「DevKitのAN7002Q-DB-5340には既存のWi-Fi MACアドレスがありますか?」
Raytacでは基板設計時においてコンポーネント配置や配線を避けるべき箇所を「Keep Out Area」と呼んで各品番毎に公表しております。
今回はKeep Out Areaがなぜ必要なのか、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
Matterとは、IoTデバイス間のシームレスな相互運用性を実現するためのオープンソースのスマートホームにおける新しい標準プロトコルとなります。

以下はMatterに関して調べた内容になります。
*ハードウェアのセットアップに関しては以前の記事「MDBT53/53V Demo Board(nRF5340)設定方法」を参照してください。
導入:ネットワークコアとアプリケーションコア(nRF5340は2つのプログラマブルArm® Cortex®-M33プロセッサが搭載されています)それぞれの書き込み可能なzephyr.hexファイルが準備出来ている状態で、MDBT53/53V nRF5340 BLEモジュールに書き込んでみたいと思います。
ArmCortex-M33を2機搭載したマルチコアシステムオンチップ(SoC)Nordic nRF5340をベースとしたBLEモジュール MDBT53-1M (MDBT53-P1M / MDBT53-U1M) 及び MDBT53V-1M (MDBT53V-P1M)の評価ボードのセットアップに関する簡易説明となります。
nRF5340搭載 評価ボード
Nordic nRF5340は業界初の2つの完全プログラマブルArm® Cortex®-M33プロセッサを搭載したSoCとなります。この度、RaytacよりnRF5340を搭載したBLEモジュールMDBT53シリーズおよびMDBT53Vシリーズの量産準備が整いましたのでご報告いたします。