nRF54L15 HEXファイル検証のポイント


RaytacではHEXファイルの検証や、お客様のご要望に応じたモジュールへのファームウェア書き込みといったサポートサービスをご提供しています。


nRF52シリーズやnRF53シリーズの2 in 1/3 in 1の統合HEXファイルと比べ、nRF54L15では少し異なる手順が必要です。以下にヒントと推奨事項をまとめました。

RaytacのnRF54L15モジュール([製品リンク])で独自の.hexファイルを作成する前に、まず以下の設定を事前に行ってください。

VS Codeでの手順:

  1. Add Build Configuration を開く

  2. System Build (sysbuild) を探し、Build System Default を選択

  3. Generate and Build をクリック

NCS v2.8.0以降(含む)では、.hexファイルは2つの異なるパスに生成されます。

  1. ..\nrf\samples\bluetooth\application-name\build\merged.hex

  2. ..\nrf\samples\bluetooth\application-name\build\application-name\zephyr\zephyr.hex

AN54LQ/AN54LVシリーズを例に説明します:
量産用のプログラミングファイル(.hex)を提供する場合は、必ず以下のパスからファイルを取得してください。

  1. ..\nrf\samples\bluetooth\application-name\build\merged.hex

また、Nordicの推奨により、merged HEXファイルのリネームは行わないことをお勧めします。

この推奨の背景については、以下のNordic DevZoneのリンクをご参照ください:
https://devzone.nordicsemi.com/f/nordic-q-a/120313/how-to-modify-the-name-of-the-merged-hex-file

推奨パス:

  1. ..\nrf\samples\bluetooth\application-name\build\merged.hex

非推奨パス:
2. ..\nrf\samples\bluetooth\application-name\build\application-name\zephyr\zephyr.hex
このzephyr.hexファイルは、量産時の書き込みや検証には使用しないことを推奨します。

お読みいただきありがとうございました!
皆様のプロジェクトの成功は、Raytacの成功でもあります😊

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