Raytacの人気製品である nRF52840 Nordic SoC USB-Cドングル「MDBT50Q-CX-40」 が、ついにZephyr RTOS に対応しました。
Zephyr RTOSとは?
Zephyr RTOSは、Linuxシステム上で開発が可能なオープンソースのリアルタイムOSで、IoT開発の世界ではすでに広く使われています。
オープンソースならではの柔軟性と豊富なライブラリにより、開発者はセンサーや無線通信などを素早く統合でき、プロジェクトの立ち上げをスムーズに進められるのが大きな魅力です。
特にNordic Semiconductorは、Zephyrの主要な貢献者として、
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Bluetooth LEコントローラ
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USBスタック
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テストツール
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DFU(Device Firmware Update)フレームワーク
などを積極的に提供しており、自社のSDK「nRF Connect SDK(NCS)」でもZephyrを全面的に採用しています。
Raytacの取り組み
Raytacは、Nordic SoCをベースとした無線モジュールを多数手掛けるメーカーです。今回、MDBT50Q-CX-40 に対してZephyr RTOSの公式サポートを拡張しました。これにより、開発者はZephyr環境でこのUSBドングルを活用でき、より幅広いIoTアプリケーション開発が可能になります。
サポートドキュメントはこちらからご覧いただけます:
👉 Zephyr Support Package for MDBT50Q-CX-40
ご注意点
なお、Nordicが提供するNCS SDKとZephyrの更新タイミングは必ずしも一致しません。最新のZephyrサポートを利用するためには、常に最新のNCS SDKを導入することをおすすめします。
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