Nordic Semiconductor 日本法人 来社

ご存知の方も多いかと思われますが、Nordic Seimconductor の日本法人(ノルディック・セミコンダクター株式会社)において、2024年1月1日より役員の構成が変更されました。長年代表取締役を務められていた山﨑氏が退任され、新たにJohn Kenney氏が新任となられており、この度、弊社にご来社いただき以降の展望についてメーカーのRaytac社と共に情報交換をさせて頂きました。

*写真左よりRaytac社 Director Lyon Liu氏、Nordic Semiconductor Country Manager John Kenny氏、私(岩舘)、Raytac社 Senior manager Jocelyn Tsai女史で記念撮影

 

Bluetooth市場では大きなシェアを持つNordicですが、WiFは後発ということもありWiFi 6(nRF7001等)への販促にも力を入れていくようで、Raytac社としてもnRF7001のモジュール化(現在開発中:Q2 2024予定)を進めており、新しいアプリケーション用途への採用に向け期待しています。

また、ユーザーを増やすための販促・啓蒙活動も積極的に行う予定で、個別の勉強会なども受けていきたいとのこと(もし企業単位でご要望がありましたらご相談させていただきます)。さらにサプライヤーや代理店等との情報交換を密に行う仕掛けも検討中とのことで、より関係各社との連携が強化されユーザー様には最新で的確な情報供給がされていくことが期待されます。

今後もNordic Semiconductor社の動きに注目ですね。

*特にnRF54は注目されており大変問い合わせが多く今後の情報更新が待たれます。

nRF52機能最適化-アクセスポートプロテクション(APProtection)搭載 Raytac Bluetoothモジュール

■APprotection(アクセスポートプロテクション)

Nordic Semiconductor製品では、nRF52 シリーズマイクロコントローラに強化された APprotection 機能が統合されています。APprotection (アクセスポートプロテクション) は、不正アクセスや改ざんからデバイスのアプリケーション (コンパイル済みコード) を守るための重要なセキュリティ機能です。

現在エンジニアにとって、nRF52 シリーズマイクロコントローラ搭載の改良された APprotection 機能を効果的に活用し、デバイスアプリケーションのセキュリティと信頼性を向上させることが重要課題となっています。

その為、Raytac Corporation は、nRF52840 SoC Rev.3及びnRF52832 SoC Rev.3を搭載したAPprotect ソリューションに対応するBluetooth Low Energy®モジュールを用意しております。

*Rev.2製品も並行して供給しております。

これらのモジュールは、従来(Rev.2以前)の nRF52840 および nRF52832 低消費電力 Bluetooth モジュールの機能を維持しつつ、APprotect 機能を追加することで、ハッカーによる不正なプログラムへのアクセスや書き換えを防ぎ、セキュリティを全体的に向上させています。

以下、Raytac Corporation による nRF52 Rev.3 Bluetooth Low Energyモジュールの詳細説明です。

続きを読む “nRF52機能最適化-アクセスポートプロテクション(APProtection)搭載 Raytac Bluetoothモジュール”

AT Commandチュートリアル:MDBT42Q-AT/PAT

RaytacのATコマンドで制御できるFWを積んだBLEモジュールは、IoT、および組み込みシステムにおいて重要な役割を果たしています。

このガイドは、効率的なATコマンドの使用に適した環境を開発者が構築するのを支援し、スムーズな通信とアプリケーションの動作を確保することを目的としています。

Hanyu Hsu / Avnet Taiwan に感謝します。

続きを読む “AT Commandチュートリアル:MDBT42Q-AT/PAT”

Keep Out Area(キープアウトエリア)のについて

Raytacでは基板設計時においてコンポーネント配置や配線を避けるべき箇所を「Keep Out Area」と呼んで各品番毎に公表しております。

今回はKeep Out Areaがなぜ必要なのか、ちょっと掘り下げてみたいと思います。

続きを読む “Keep Out Area(キープアウトエリア)のについて”

Nordic nRF52840 DKにおいてRaytac デモボード(MDBT50Q-DB-40)が検出されないときの対処方法

「RaytacのBLEモジュールがNordicのDKに検出されない」という問い合わせを幾つか受けたことがるため、以下にそんな時に確認すべき箇所について記載しておきます。

 

●Nordic DK No. : PCA10056 (nRF52840)

●Raytac DK No. : 

続きを読む “Nordic nRF52840 DKにおいてRaytac デモボード(MDBT50Q-DB-40)が検出されないときの対処方法”

Nordic Connect SDK(NCS)を使用したnRF5340への書き込み方法

*ハードウェアのセットアップに関しては以前の記事「MDBT53/53V Demo Board(nRF5340)設定方法」を参照してください。

 

導入:ネットワークコアとアプリケーションコア(nRF5340は2つのプログラマブルArm® Cortex®-M33プロセッサが搭載されています)それぞれの書き込み可能なzephyr.hexファイルが準備出来ている状態で、MDBT53/53V nRF5340 BLEモジュールに書き込んでみたいと思います。

続きを読む “Nordic Connect SDK(NCS)を使用したnRF5340への書き込み方法”

MDBT53 / 53V Demo Board (nRF5340) 設定方法

ArmCortex-M33を2機搭載したマルチコアシステムオンチップ(SoC)Nordic nRF5340をベースとしたBLEモジュール MDBT53-1M (MDBT53-P1M / MDBT53-U1M) 及び MDBT53V-1M (MDBT53V-P1M)の評価ボードのセットアップに関する簡易説明となります。

nRF5340搭載 評価ボード

MDBT53-DB-40 / MDBT53V-DB-40

続きを読む “MDBT53 / 53V Demo Board (nRF5340) 設定方法”

Raytac BLE認証済みモジュール 参考リードタイム(更新:2023/02/09)

半導体不足に起因するBLEモジュールのリードタイムの長期化ですが、Raytacの先行手配により比較的短く入手が可能な状況です。

各品番及びNordic SoC毎の参考リードタイムは下記の通り(更新:2023/02/09)

*評価用の少量対応の為、弊社に在庫がある場合があります。(2~3営業日程度)

 →お気軽にお問合せください。「御見積依頼フォーム」「お問合せフォーム

*Raytacの受注状況やNordicからのSoC提供状況により実際の納期と大きくずれる場合も御座います。納期確約は出来ない状況ですので、参考程度にお願いします。

続きを読む “Raytac BLE認証済みモジュール 参考リードタイム(更新:2023/02/09)”

納期長期化による他品番への移行について

長期続いている半導体不足の解消や改善が見えない中、幾つかのお客様は少しでもリードタイムの短い製品への移行を検討されているかと思われます。

とはいえ、サイズやピン配置、価格などの条件面および移行に関しての作業など簡単ではないかと思います。今回特にNordic SoC nRF52832やnRF52840をベースとしたBLEモジュールを使用しているユーザー様には比較的移行しやすい代替候補を幾つかご紹介いたします。

*現在検討中、試作中などプロジェクトの初期の段階の方にも参考になればと思います。

まずは現状のリードタイムの整理から。

続きを読む “納期長期化による他品番への移行について”